New Business2026.09.29

やることを決めるより、
「やらないこと」を決める方が難しい。

やらないことを決める。
それが、本当にやりたいことに集中するための選択だと思う。

一人の背中越しに、ノートパソコンと「やること」「やらないこと」を書き分けたノートが開かれている様子

3LC(サンエルシー)株式会社の潤です。

今日は、「やらないことを決める」ことについて書いてみました。

私は普段から、新しいサービスを考えたり、AIを使って仕組みを作ったり、お客様の仕事をしたり、自社の事業を改善したりと、かなり色々なことを同時にやっています。

そして、自分でも分かっているのですが、私はたぶん「やりたいこと」が人より多いです。

仕事をしていても、「これ面白そう」「こんなサービス作れそう」「ここ自動化できるんちゃう?」と、次々に思いつきます。

特にAIが使えるようになってからは、それがさらに増えました。

以前なら「面白そうだけど、作るの大変やな」で終わっていたアイデアまで、今はその日のうちに試せてしまう。できることが増えた分、やりたいこともどんどん増えていきます。

これは、ものすごく楽しいです。

でも最近、会社を経営しながら毎日の仕事を整理していて、よく思うことがあります。

やることを決めるのは、そんなに難しくない。

やりたいことなら、放っておいても出てくるからです。

本当に難しいのは、その中から、

「これは今やらない」

「これは自分ではやらない」

「これは、もうやめる」

を決めることなんじゃないか。

今日は、そんな最近の自分の実感から、「やらないことを決める」という経営判断について書いてみようと思います。

やりたいことは、
放っておいても増えていく

新しいサービスを作りたい。既存事業も良くしたい。AIも試したい。システムも作りたい。お客様から依頼された仕事もある。

もちろん、会社なので売上も利益もつくらないといけません。

私の場合、何も考えずにいると「やること」はどんどん増えていきます。

しかも厄介なのが、どれも別に悪いアイデアではないことです。

全部それなりに面白い。

全部やったら何かにつながりそう。

だから、「これはやめよう」と言い切るのが難しい。

でも、一人で会社をやっている以上、時間も集中力も有限です。

10個のことを同時に進めれば、10個進んでいるように見えます。

でも実際には、

10個全部が、少しずつ止まっている。

そんな状態になることがあります。

「やらない」は、
「やめる」とは限らない

最近、私は「やらない」という言葉を、以前とは少し違う意味で考えています。

「この事業はやらない」「このアイデアは捨てる」という大きな決断だけではありません。

もっとよく使うのは、

「今はやらない」

です。

アイデアとしては面白い。いつかやりたい。でも、今やるべきことではない。

それなら、一旦置いておく。

これは、諦めることとは違います。

むしろ、今やるべきことをちゃんと終わらせるための判断です。

私は普段、AIのCEO補佐ともかなりこの話をします。

「これ、今やる?」

「本当にProjectにする?」

「今月じゃないとダメ?」

「もっと優先するものない?」

自分一人だと、思いついた瞬間に始めたくなります。だからこそ、一度止まって考える。

やりたいかどうかと、今やるべきかどうかは別です。

この区別は、会社を一人で経営するようになって、かなり重要になりました。

「できる」が増えたからこそ、
選ばないといけない

AIが出てきて、私自身のできることはかなり増えました。

Webサイトも作れる。システムも以前よりずっと作りやすくなった。画像も動画も文章も作れる。調査もできる。

つまり、「できないからやらない」という理由が減っています。

これは素晴らしいことです。

でも同時に、新しい問題も生まれました。

できるからといって、全部やっていたら終わらない。

AIによって実行力が上がれば上がるほど、「何を実行しないか」を決める力が必要になる。

これは、実際にAIを仕事で使うようになってから強く感じています。

私は「管理するもの」も
増やしすぎたくない

これは仕事だけではありません。

タスク管理の仕組みを作る。新しいツールを入れる。AIごとに役割を作る。管理用のファイルを作る。ルールを作る。

こういうことも、やろうと思えばいくらでもできます。

そして私は、こういう仕組みを考えること自体が結構好きです。

だからこそ危ない。

仕事を効率化するために作った仕組みを、いつの間にか管理するための仕事が生まれることがあります。

新しいツールを入れたら、そのツールを見る仕事が増える。管理表を作ったら、その管理表を更新する仕事が増える。

AIを増やしたら、「どのAIに何を入れたっけ?」を管理する必要が出てくる。

それでは意味がありません。

だから最近は、

新しいものを足す前に、今あるものでできないか。

を意識するようになりました。

増やすことより、減らすこと。便利にすることより、シンプルにすること。

これも「やらないことを決める」の一つだと思っています。

忙しいことと、
前に進んでいることは違う

タスクがたくさんあると、仕事をしている感じはします。

朝からメールを返して、打ち合わせをして、資料を作って、修正して、AIに指示を出して。一日中仕事をしている。

でも夜になって、

「今日、会社として何が前に進んだ?」

と考えると、意外と答えられない日があります。

これが一番怖い。

忙しい。

でも、重要なものは終わっていない。

だから最近は、「今日何をするか」だけではなく、

「今日は何をしないか」

も大事だと思うようになりました。

期限がある仕事を終わらせるなら、新しいアイデアには手をつけない。今月仕上げるプロジェクトがあるなら、別の面白そうなものを始めない。

全部を少しずつ進めるのではなく、終わらせるものを決める。

一人会社では特に、この判断がそのまま会社のスピードになると思っています。

売上だけでも決められない

では、何をやって、何をやらないのか。

これが簡単なら苦労しません。

売上が高いからやる。売上が低いからやめる。それだけで判断できれば簡単です。

でも実際の経営は、そんなに単純ではありません。

利益はどうなのか。どれくらい時間がかかるのか。自分がそこに時間を使う意味があるのか。将来につながるのか。今の3LCがやるべきことなのか。

そして、何より、

それをやることで、本当に進みたい方向へ進めるのか。

私は最近、このあたりをかなり考えるようになりました。

売上がある仕事でも、時間を使いすぎて他の重要なことができなくなるなら、見直す必要があります。

逆に、今すぐ大きな売上にならなくても、これからの3LCに必要なものなら時間を使うこともあります。

だから「やらない」を決めるというのは、単なるタスク整理ではありません。

経営そのものなんだと思います。

一番難しいのは、
「面白そう」を止めること

私の場合、たぶんこれが一番難しいです。

明らかにやりたくない仕事なら、やらない判断はできます。

問題は、

めちゃくちゃ面白そうなときです。

新しいAI。新しいサービス。新しい仕組み。

「これ、絶対おもろいやん」と思ったら、すぐ試したくなります。

しかも今はAIがあるので、本当にその日のうちに作り始められる。

だからこそ、

「面白い。でも今じゃない」

と言えることが大事になってきました。

これは今でも難しいです。たぶん、これからも何度も失敗すると思います。

でも、「全部やる」は選択ではありません。

選ぶということは、選ばなかったものをつくることでもある。

最近は、そう考えています。

やらないことを決めると、
本当にやりたいことが見えてくる

不思議なのですが、やることを増やしているときより、やらないことを決めたときの方が、「自分は何をやりたいのか」が見えてきます。

何に時間を使うのか。

どんなお客様と仕事をしたいのか。

どんな事業を育てたいのか。

自分自身は、会社の中で何をする人でいたいのか。

限られた時間をどこに使うかを考えることは、そのまま会社の方向を決めることになります。

だから私は、「やらない」をネガティブな言葉だとは思わなくなりました。

やらないことを決めるのは、本当にやりたいことに時間を使うためです。

今日、何をやらないか。

私は今でも、やりたいことがどんどん増えます。

たぶん、これは変わらないと思います。

新しいAIが出たら触りたいし、面白いアイデアを思いついたら作りたい。それ自体は、私の強みでもあると思っています。

だから、それをなくそうとは思いません。

その代わり、「これは今やるのか?」をちゃんと考える。

今じゃなければ、置いておく。必要なければ、やめる。人に任せられるなら、任せる。AIに任せられるなら、AIに任せる。

そして、自分が今やるべきことに時間を使う。

やることを決めるより、「やらないこと」を決める方が難しい。

でも、

何をやらないかを決めることが、何を大切にするかを決めることなのかもしれません。

3LCもまだ、その練習の途中です。

やりたいことだらけの会社だからこそ、ちゃんと選ぶ。

そして、選んだものは、ちゃんと形にする。

そんな会社でありたいと思っています。

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