Brand & Web2026.09.29

「とりあえず作る」は、
雑に作るという意味じゃない。

早く作ることは、雑に作ることじゃない。
3LCが「とりあえず作る」を大事にする理由。

一人の背中越しに、ノートパソコンとガラス窓に貼られたアイデア・プロトタイプ・フィードバック・改善・成長の付箋やモックアップが並ぶ様子

僕は仕事をしていると、よく「とりあえず作ってみよう」と言います。

Webサイトでも、システムでも、新しいサービスでも同じです。まず作る。一回、見えるものにする。触ってみる。使ってみる。それから考える。

こう言うと、「とりあえずで大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

でも、僕が言う「とりあえず作る」は、適当に作るという意味ではありません。

むしろ逆です。

ちゃんと良いものを作りたいから、早く作る。

これが、今の3LCの仕事の進め方です。

頭の中だけで考えていても、
分からない

新しいものを作るとき、最初から完璧な答えを出そうとすると、なかなか前に進みません。

誰に向けたサービスなのか。どんな機能が必要なのか。どんなデザインがいいのか。どういう導線なら使いやすいのか。

もちろん、考えることは大事です。でも僕は、考えるだけでは分からないことが、ものすごく多いと思っています。

たとえばWebサイト。

企画書の中では良さそうだったのに、実際に画面にしてみると「なんか違うな」となることがあります。

逆に、「ここ、もっと大きくした方が伝わるやん」「この説明、いらんかも」「こっちを先に見せた方がええな」と、作った瞬間に分かることもあります。

システムも同じです。

必要だと思っていた機能が、実際に使ってみると全然使わなかったりする。逆に、作る前には気づかなかった小さな機能が、現場ではめちゃくちゃ重要だったりする。

見えるようになって、初めて分かることがある。

だから僕は、早く作ります。

完成度を下げるために
早く作るんじゃない

僕は「スピードがすべて」と思っているわけではありません。早ければ雑でもいい、という考えでもありません。

むしろ、最終的な細かいところは結構気になります。

文字の位置やボタンの大きさ。使ったときの違和感。お客様から見て分かりにくくないか。実際の業務で面倒にならないか。

作っている途中でも「これ、ちゃうな」と思ったら変えます。場合によっては、かなり作った後でも変えます。

だから、

完成度を下げるために早く作るんじゃない。

完成度を上げるために、早く作る。

この感覚の方が近いです。

AIが、
このやり方をものすごく加速させた

昔は「とりあえず作ってみる」と言っても、簡単ではありませんでした。

Webサイトを作る。デザインを作る。システムを作る。企画を形にする。それぞれに時間もコストもかかります。

だから、作る前にできるだけ固める必要がありました。

でも、AIが出てきて、この前提がかなり変わりました。

思いついたアイデアを、その日のうちに画面にする。文章を作る。画像を作る。コードを書く。簡単なシステムなら、実際に動かすところまで持っていく。

以前なら「一回ちゃんと考えてから」と止まっていたところを、今はその場で試せます。

「考えてから作る」だけではなく、「作りながら考える」ことができる。

これは僕にとって、ものすごく大きな変化です。

僕は「違和感」を結構大事にしている

何かを作っているとき、僕はよく「なんか違う」と言います。

これ、うまく説明できないこともあります。

理屈では間違っていない。必要な情報も入っている。ちゃんと動いている。

でも、なんか違う。

この感覚を、僕は結構大事にしています。

なぜなら、その「なんか違う」は、実際に見たり触ったりしたから出てきた感覚だからです。頭の中だけで考えていると、なかなか出てきません。

一度形にしてみる。見る。触る。

そこで違和感が出たら、「何が違うんやろ?」と考える。そして直す。

直したら、また見る。

すると、さっきまでは見えなかった次の違和感が見えてくる。

僕の仕事は、たぶんこの繰り返しがかなり多いです。

最初の案に、執着しない

もう一つ大事にしているのが、最初に考えた案を正解だと思わないことです。

自分で考えたアイデアでも、実際に作ってみてダメだったら変えます。AIが出してきたものも同じです。

「AIがこう言っているから正しい」ではありません。

作ってみる。使ってみる。

違ったら変える。場合によっては捨てる。

僕は、最初の案を守ることより、最終的に良いものになることの方が大事だと思っています。

だから途中で変わることを、あまり悪いことだと思っていません。

「あ、こっちの方がいいやん」が見つかったなら、それは前に進んでいるということです。

ただし、
ずっと試作しているわけではない

「作りながら考える」というと、永遠に試作品を作っているように聞こえるかもしれません。

でも、それも違います。

何度か作って、使って、直していると、「これでいける」という型が見えてきます。

そこからは仕組みにします。

ルールを決める。テンプレートにする。AIに役割を渡す。システムで自動化する。

次に同じ仕事が来たとき、またゼロから考えなくてもいい状態にする。

僕は、新しいことを考えるのは好きです。でも、同じことを何回もやるのは、あまり好きではありません。

一度できるようになったことは、できるだけ仕組みにしたい。

そして空いた時間で、また新しいことをやりたい。

それが3LCの仕事のつくり方です。

お客様と一緒に作るときも同じ

この考え方は、自社の事業だけではありません。お客様のWebサイトやシステムを作るときも同じです。

最初に何十ページもの資料を作って、「これで全部決まりです」としてしまうより、まず見えるものを作る。

そして、

「これ、どうですか?」

と一緒に見る。

すると、お客様自身も「ここはもっとこうしたい」「これ、実際の仕事では使わないかも」「こういう情報も必要だった」と気づきます。

作る前には言葉にできなかったことが、形を見ると言葉になる。

だから僕は、

作ること自体が、打ち合わせだと思っています。

完成品を見せるためだけに作るのではなく、一緒に考えるために作る。

AIによって、そのサイクルをものすごく速く回せるようになりました。

100点を考えてから作るより、
30点を早く見る

もちろん、何でも30点で世の中に出せばいいという話ではありません。

お客様に納品するもの。お金をいただくもの。会社として公開するもの。そこには当然、責任があります。

でも、考えている途中のものまで100点である必要はないと思っています。

頭の中で100点を想像し続けるより、30点でもいいから一度見る。

そこから50点にする。70点にする。90点にする。そして、必要なところまで仕上げる。

その方が結果的に速いし、僕の場合は良いものになります。

大事なのは、30点で終わることではありません。

30点を早く作って、そこからちゃんと100点に近づけていくこと。

「とりあえず作る」の本当の意味は、そこにあります。

「まず作る」は、
僕なりの考え方

僕は、考えることを軽く見ているわけではありません。

むしろ、ずっと考えています。

ただ、考える場所が、頭の中だけじゃない。

ということなんだと思います。

画面を見ながら考える。実際に使いながら考える。お客様の反応を見ながら考える。AIと話しながら考える。

そして、また作る。

だから僕にとって、「作る」と「考える」は別々の工程ではありません。

作ることで考える。

考えたら、また作る。

その繰り返しです。

つくって、試して、育てる。

AIによって、何かを形にするまでの距離は一気に短くなりました。

だからこれからは、「完璧に考えてから作る」だけではなく、「早く作って、早く学ぶ」という仕事の進め方が、もっと重要になると思っています。

3LCが目指しているのも、そこです。

雑に作るのではない。考えずに作るのでもない。

まず形にする。ちゃんと見る。違和感を見つける。直す。

良くなったら、仕組みにする。

そして、また次を作る。

つくって、試して、育てる。

「とりあえず作る」は、僕にとって手抜きの言葉ではありません。

より良いものにたどり着くための、最初の一歩です。

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