Marketing2026.10.12

採用も、
マーケティングだと思う。

求人を出すだけでは届かない。
一緒に働きたいと思える人と、出会うために。

カフェのような空間で考え込む男性の横に「採用も、マーケティングだと思う。」の文字。机には採用やマーケティングの本、Instagramの画面を映したスマートフォン、SNS・広告・採用LP・LINEなどのチェックリストが並ぶ

3LC(サンエルシー)株式会社の潤です。

今日は、「採用もマーケティングなんじゃないか」ということについて書いてみました。

最近、自分たちで運営しているメンズ専用眉毛サロン「眉ダンディズム」の採用活動について、いろいろと考えています。

どんな人に働いてほしいのか。どんな働き方を用意するのか。どうすれば、その人たちにお店のことを知ってもらえるのか。

求人媒体に掲載するのも一つの方法ですし、募集条件を分かりやすく伝えることも大切です。

でも、Instagramの採用向けストーリーを考えているとき、ふと思いました。

「そもそも、来てほしい人たちは普段何を見ているんだろう?」

仕事を探している人だけではなく、今は転職を考えていない人もいる。今の職場に大きな不満はなくても、もっと自分に合った働き方があるなら興味を持つ人もいるかもしれません。

そういう人たちに、まずお店を知ってもらう。

興味を持ってもらい、仕事内容や働き方を知ってもらい、「ここで働くのもいいかもしれない」と思ってもらう。

これって、普段やっているマーケティングと同じ考え方なんじゃないか。

最近は、そんなふうに感じています。

今回は、自分たちの採用活動を考える中で気づいたことと、これから試していきたい採用のあり方について書いてみます。

求人を出すことと、
人に出会うことは違う

求人を考えるとき、まず思いつくのは求人媒体への掲載です。

仕事内容を書いて、給与や勤務時間、待遇を整理して、募集を開始する。

もちろん、これは必要なことです。実際に仕事を探している人に、募集していることを伝える方法として大切だと思います。

ただ、最近考えるようになったのは、求人媒体を見ている人だけが、採用したい相手とは限らないということです。

例えば、今は別のサロンで働いている人。

すぐに転職するつもりはないけれど、いつか業務委託という働き方をしてみたいと思っている人。

今の働き方に満足していても、もっと自分に合う環境があるなら、一度話を聞いてみたい人。

そういう人たちは、毎日求人サイトを見ているわけではないかもしれません。

でも、Instagramは見ているかもしれない。

仕事に関係する投稿を見たり、同じ業界で働く人の発信を見たり、何気なくストーリーを眺めたりしているかもしれません。

だったら、求人を探している瞬間だけを待つのではなく、普段の生活の中で、お店の存在を知ってもらう方法もあるんじゃないか。

そう考えるようになりました。

「誰に来てほしいか」で、
伝えることは変わる

マーケティングでは、「誰に届けたいのか」を考えることが大切だと言われます。

採用も同じだと思います。

例えば、未経験から新しい仕事を始めたい人と、すでに技術を持っていて業務委託で働きたい人では、知りたいことが違います。

未経験の人なら、研修や技術習得のことが気になるかもしれません。

一方、経験者なら、働き方の自由度や報酬の仕組み、施術環境、お客様との向き合い方などが気になるかもしれません。

同じサロンの求人でも、相手が違えば、伝えるべきことは変わります。

眉ダンディズムでは今、業務委託という働き方についても採用活動を考えています。

だからこそ、単に「スタッフ募集」と伝えるだけではなく、その働き方に興味を持つ人が、何を知りたいのかを考えたい。

募集する側が言いたいことを並べるだけでは、なかなか伝わらないと思うんです。

求人広告らしくない
求人広告も、あっていい

最近、採用向けのInstagramストーリーを考えていると、どうしても同じような表現になりがちだと感じます。

「スタッフ募集」

「高還元」

「業務委託募集」

「見学歓迎」

もちろん、こうした言葉も必要です。

でも、毎日Instagramを見ている人にとって、求人情報らしい画像が流れてきたとき、本当に目を止めてもらえるのか。

そこが気になりました。

そこで最近は、キャッチコピーだけではなく、画像の見せ方やストーリーの構成もいろいろ試しています。

一枚目と二枚目で変化を見せる。

少し意外な言葉から始める。

キャラクターを使ってみる。

ときには、眉毛の神様のようなキャラクターまで考えています。

採用なのに神様。

ちょっと変わっているかもしれません。

でも、私はこういう発想も大切にしたいと思っています。

最初から求人情報を全部読んでもらおうとするのではなく、まず興味を持ってもらう。

もちろん、面白ければ何でもいいわけではありません。

興味を持った後には、実際の仕事内容や条件をきちんと伝える必要があります。

でも、その入口は、もっと自由に考えてもいいんじゃないでしょうか。

広告を見てもらった
後のことまで考える

マーケティングをしていると、広告を見てもらうことと、商品を購入してもらうことは別だと感じます。

採用も同じです。

Instagramで投稿を見てもらえた。

広告をクリックしてもらえた。

それだけでは、まだ採用にはつながっていません。

その先で、どんな仕事なのかを知ってもらう必要があります。

どんなお店なのか。どんな人が働いているのか。どういう働き方ができるのか。報酬や契約条件はどうなっているのか。

そして、興味を持ったときに、気軽に相談できる方法があるかどうか。

私は最近、広告から応募までを、一つの流れとして考えることが大切だと思っています。

例えば、Instagram広告で興味を持ってもらう。

そこから、特定の働き方や職種について説明した採用ページを見てもらう。

もっと知りたい人は、LINEなどから相談できる。

こうした流れです。

ここで大切なのは、ただ応募ボタンを押してもらうことではありません。

その人が、必要な情報を確認して、自分に合っているかどうかを判断できることです。

広告だけが良くても、その先のページが分かりにくければ意味がありません。

逆に、どれだけ立派な採用サイトを作っても、そもそも見てもらえなければ、存在を知ってもらえません。

見つけてもらうことと、理解してもらうこと。

両方を考える必要があると思っています。

採用サイトと採用LPは、
役割が違うと思う

この考え方は、3LCで取り組んでいる採用マーケティングの仕組みにもつながっています。

私は、採用サイトと採用LPは、必ずしも同じ役割ではないと思っています。

採用サイトは、会社のことを幅広く知ってもらう場所。

どんな事業をしているのか。どんな考え方の会社なのか。どんな仕事や働き方があるのか。

一方、採用LPは、もっと対象を絞ってもいい。

例えば、ある職種の経験者に向けて、その仕事の魅力や働き方を具体的に伝える。

同じ会社でも、誰に向けて話すかによって、ページの内容や順番を変える。

これは、商品やサービスのマーケティングでもよく考えることです。

だから採用でも、すべての人に同じページを見せる必要はないんじゃないかと思っています。

ただし、伝え方を変えることと、実際の条件を変えて見せることは別です。

誰に向けたページであっても、仕事内容や待遇は正確に伝える。

そのうえで、その人が特に知りたいことを、分かりやすい順番で届ける。

そんな採用ページを作っていきたいと思っています。

応募が多ければ、
それでいいのか

ここは、実際に自分たちで店舗を運営しているからこそ、考えたいところです。

マーケティングでは、問い合わせ数や購入数など、数字で成果を見ることがあります。

採用でも、応募数は一つの大切な数字です。

でも、応募がたくさんあれば、それだけで成功なのか。

私は、そうは思っていません。

例えば、働き方の条件が合わない人から応募が集まっても、お互いに時間を使うことになります。

仕事内容を十分に理解しないまま応募して、面談で初めて認識が違うと分かることもあるかもしれません。

だから、応募数だけを増やすことを目的にしたくない。

働く側にとっても、採用する側にとっても、納得できる出会いを増やしたい。

そう考えています。

そのためには、良いところだけを大きく見せるのではなく、実際の仕事内容や働く条件も、きちんと伝える必要があります。

マーケティングというと、魅力的に見せることに意識が向きがちです。

でも、採用では特に、入ってからのことまで考えたい。

働き始めてから「思っていたのと違う」とならないようにすることも、採用活動の大切な役割だと思います。

採用する側も、
選ばれる側だと思う

もう一つ、最近考えていることがあります。

採用というと、会社が応募者を選ぶもの、というイメージがあります。

もちろん、一緒に働けるかどうかを判断する必要はあります。

でも、応募する人も会社を選んでいます。

どんな環境で働きたいのか。どんな仕事をしたいのか。自分に合う働き方ができるのか。

その人にも、選ぶ理由があります。

だから、会社が一方的に「こういう人に来てほしい」と伝えるだけでは足りない。

「ここで働くと、どんな毎日になるのか」を、相手の立場で考えること。

それが必要なんじゃないかと思っています。

これは、普段のマーケティングともつながります。

自分たちが売りたいものを説明するだけではなく、お客様が何を求めているのかを考える。

採用でも、自分たちが募集したい条件を伝えるだけではなく、働く人が何を大切にしているのかを考える。

相手を理解しようとするところから始まるのは、同じだと思います。

自分たちの採用活動を、
実験の場にする

3LCでは、Web制作やマーケティングの支援をしていますが、自分たちでも事業を運営しています。

私は、これが3LCの一つの特徴だと思っています。

新しい施策を考えたとき、自分たちの事業で試すことができる。

採用についても同じです。

Instagramの投稿を考える。広告の見せ方を変える。採用ページを作る。LINEへの導線を考える。

実際に試して、反応を見て、改善していく。

もちろん、まだ試している段階のものもあります。

思ったような反応が出ないこともあるでしょうし、やってみたら違ったということもあると思います。

でも、私はそれでいいと思っています。

自分たちで試して、本当に使えるものを見つけていく。

その経験が、将来お客様の採用活動を支援するときにも役立つはずです。

最初から正解を知っているわけではありません。

だからこそ、自分たちでもやってみる。

これは、3LCが普段から大切にしている仕事の進め方です。

採用も、
マーケティングだと思う。

今回、採用活動を考えていて感じたのは、求人を出すことだけが採用ではないということです。

誰に来てほしいのか。

その人は、どんなことに興味があるのか。

どんな働き方を求めているのか。

どうすれば、お店の存在を知ってもらえるのか。

そして、どうすれば、お互いに納得して一緒に働けるのか。

こうして考えていくと、採用とマーケティングには、共通することがたくさんあります。

ただ、採用には、商品を購入してもらうこととは違う難しさもあります。

一緒に働くということは、その後も関係が続いていくということです。

だからこそ、興味を持ってもらうところから、仕事内容を理解してもらい、お互いに選ぶところまで、丁寧に考えたい。

応募を増やすことだけがゴールではない。
一緒に働きたいと思える人と、お互いに出会えることがゴール。

私は、そう考えています。

3LCでも、自分たちの採用活動を通して、まだまだいろいろなことを試していくつもりです。

求人媒体だけに頼るのではなく、SNSや広告、採用ページなども組み合わせながら、必要な人に必要な情報を届ける。

そして、うまくいったことも、うまくいかなかったことも、次の仕組みづくりに活かしていく。

採用も、マーケティングだと思う。

最近は、そんなことを考えながら、自分たちの採用活動に取り組んでいます。

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