New Business2026.09.29

一人+AIチームという
会社のつくり方

組織を大きくするより、AIのチームを経営する。
3LCが今、実験している会社のかたち。

一人の背中越しに、複数の小型AIロボットが調査・企画・開発・デザイン・レビューといった役割を担いながら並んで働く様子

僕は今、3LC株式会社を「一人+AIチーム」という形の会社にしようとしています。

社員を増やして、組織を大きくして、部署をつくっていく。

そういう会社を目指すのではなく、

一人の人間が、AIのチームを経営する会社。

そんな会社を、本気でつくろうとしています。

なぜそう思うようになったのか。

一番大きいのは、AIを使えば使うほど、

「会社って、本当に人を増やさないと大きな仕事ができないんだろうか?」

と思うようになったからです。

僕は、会社を大きくしたいわけではなかった

昔は僕も、会社が成長するということは、人が増えることだと思っていました。

仕事が増える。

人を雇う。

人が増えたら、管理する人が必要になる。

組織をつくる。

売上をもっと増やして、また人を増やす。

それが普通だと思っていました。

でも、自分で会社をやってきて思ったのは、

僕が本当にやりたいのは、社員数を増やすことではない。

ということでした。

やりたいことは、めちゃくちゃあります。

新しいサービスもつくりたい。

お客様の事業も良くしたい。

自分たちでも新しい事業をやりたい。

店舗もやっているし、Webもマーケティングもシステム開発もやる。

思いついたら、できるだけ早く試したい。

僕が欲しかったのは「大きな組織」ではなく、

やりたいことを、どんどん形にできる会社でした。

そこにAIが出てきました。

AIを使った瞬間、会社のつくり方が変わった

最初は僕も、AIを「便利なツール」として使っていました。

文章を書いてもらう。

アイデアを出してもらう。

調べてもらう。

画像をつくる。

コードを書く。

でも、使えば使うほど、それだけではもったいないと思うようになりました。

今は、

「この作業に、どのAIを使おう?」

ではなく、

「この仕事は、誰の役割にしよう?」

と考えています。

経営について一緒に考える役割。

要件を整理する役割。

開発する役割。

レビューする役割。

調査する役割。

デザインする役割。

それぞれに役割を持たせる。

僕自身も、AIを全部同じようには扱っていません。

得意なことが違うからです。

人のチームと同じです。

そして僕は、その真ん中で、

「何をやるのか」

「なぜやるのか」

「どこまでやるのか」

「これは本当に使えるのか」

を決める。

そう考えたとき、

僕はAIを使っているというより、AIチームを経営している。

という感覚に近くなってきました。

「一人で全部やる会社」にはしたくない

ここは、かなり大事です。

一人会社というと、

社長が営業して、

資料をつくって、

制作して、

経理して、

メールを返して、

SNSを更新して、

夜まで全部一人で頑張る。

そんなイメージがあるかもしれません。

僕は、それをやりたいわけではありません。

むしろ、

僕がやらなくていい仕事を、できるだけ僕からなくしたい。

と思っています。

同じことを何度もやっているなら、自動化できないか考える。

毎回同じ判断をしているなら、ルールにできないか考える。

AIに任せられるなら、AIに任せる。

システムにできるなら、システムにする。

そして、そもそも必要のない仕事なら、なくす。

僕がやりたいのは、一人でたくさん働くことではありません。

一人でも回る仕組みをつくることです。

ただ、最初からAIには丸投げしない

これは僕の仕事のやり方なのかもしれません。

新しいことを始めるとき、最初から完璧な仕組みをつくろうとは、あまり思いません。

まずやってみます。

つくってみる。

使ってみる。

お客様に見せてみる。

実際の業務に入れてみる。

そこで、

「これ使いにくいな」

「ここはいらんな」

「これ、もっと簡単でいいやん」

「逆に、ここは絶対必要やな」

ということが見えてきます。

そこから直します。

僕はたぶん、考えてから動くというより、動きながら考えるタイプなんだと思います。

だからAIとの相性がいい。

AIがいると、思いついたことを形にするまでの時間がものすごく短くなります。

昔なら「いつかやろう」で終わっていたものを、その日のうちに試せる。

これは僕にとって、ものすごく大きな変化でした。

使えると分かったら、仕組みにする

ただし、ずっと自分でやり続けるのは嫌です。

最初は自分でやります。

細かいところまで入ります。

実際に触って、何が必要なのかを理解します。

でも、ある程度「こうすればいける」という型が見えたら、次は自分から離したくなります。

AIに渡す。

システムにする。

テンプレートにする。

自動化する。

次に同じことが起きたとき、自分がゼロから考えなくても進む状態にする。

だから3LCでは、AIを導入すること自体を目的にはしていません。

仕事を前に進めるためにAIを使う。

その結果、うまくいったやり方は仕組みにしていく。

僕にとってAIは、流行っているから使うものではなく、会社の実行力を上げるためのものです。

自分の会社で試してから、
お客様に提供する

3LCには、自分たちで事業をやっているという特徴があります。

僕たちは、Webサイトやシステムをつくるだけの会社ではありません。

店舗も運営しています。

サービスもつくっています。

新しい事業も立ち上げます。

だから、新しいAIや仕組みを思いついたら、できるだけ自分たちで使います。

たとえば、

顧客管理。

売上管理。

SNS。

マーケティング。

予約に関する業務。

お客様への連絡。

社内の情報管理。

いろいろなところにAIやシステムを入れて、実際に動かしています。

当然、失敗もします。

思ったより使えないこともあります。

複雑にしすぎて、

「これ、もっとシンプルでええやん」

となることもよくあります。

でも、それでいいと思っています。

実際に使わないと分からないからです。

自分たちで使う。

失敗する。

直す。

また使う。

それで本当に使えるものになったら、お客様にも提供する。

3LCがつくりたいのは、AIのデモではありません。

現場で本当に使えるものです。

AIがいるから、
人がいらないとは思っていない

「一人+AIチーム」という話をすると、

「じゃあ、人はいらなくなるんですか?」

と思われるかもしれません。

僕は、そうは思っていません。

人にしかできないことは、絶対にあります。

お客様の表情を見ながら話す。

相手が本当は何に困っているのか考える。

誰と仕事をするか決める。

何をやらないか決める。

最後に責任を取る。

AIがどれだけ賢くなっても、会社として「どうしたいのか」を決めるのは人間です。

むしろAIが仕事をしてくれるようになればなるほど、

人間は、人間にしかできないことに時間を使える。

僕はそっちの方が面白いと思っています。

人を増やす前に、仕組みを増やす

これから3LCに仕事が増えたとしても、

僕はまず、

「人を採用しよう」

とは考えないと思います。

その前に、

この仕事、本当に必要?

AIでできない?

自動化できない?

仕組みにできない?

もっと簡単にできない?

と考えます。

それでも人にお願いした方がいいなら、人にお願いする。

だから僕がつくりたいのは、

「人を雇わない会社」ではありません。

「人を増やすことを、最初の解決策にしない会社」です。

人数ではなく、仕組みで実行力を増やしていく。

それが今の3LCです。

10人の会社ではなく、
「10人分の仕組みを持った一人会社」

僕が今おもしろいと思っているのは、

10人の会社をつくることではなく、

「10人分の役割を持ったAIチームを、一人の社長が経営する会社」

をつくることです。

経営を考えるAIがいる。

調査するAIがいる。

企画するAIがいる。

開発するAIがいる。

レビューするAIがいる。

そのチームをどう組み合わせれば、一人でも会社として大きな仕事ができるのか。

まだ答えは分かりません。

というより、たぶん今の時点で答えを決めても意味がありません。

AIは来月にはまた変わっているかもしれないからです。

だったら、

考え続けるより、使う。

使ってみて、違ったら変える。

良かったら仕組みにする。

また新しいものが出たら試す。

その繰り返しでいいと思っています。

小さい会社のまま、
できることを大きくする

僕は今、一人で会社をやることを「小さくすること」だとは思っていません。

むしろ逆です。

AIが出てきたことで、

会社の人数と、会社ができることの大きさは、同じではなくなってきた。

そう感じています。

一人だからできない、ではなく、

一人だから速く決められる。

一人だからすぐ変えられる。

一人だから新しいものをすぐ試せる。

そこにAIの力を足す。

そうすると、今までとは違う会社の形がつくれるんじゃないか。

3LC株式会社そのものを使って、僕は今それを実験しています。

完成した会社の話ではありません。

まだ、つくっている途中です。

たぶん失敗もします。

途中で仕組みも変えます。

今使っているAIも、来年には違うものになっているかもしれません。

それでも、一つだけ変わらないと思っていることがあります。

AIを使うことが目的ではない。

会社を大きくすることが目的でもない。

やりたいことを、ちゃんと形にする。

そのために、人間がやること、AIがやること、システムにすることを考える。

そして、一度できるようになったことは、できるだけ仕組みにする。

そんな会社をつくっていきたい。

一人+AIチーム。

3LCは、この新しい会社の形を、自分たち自身で試しながらつくっています。

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